No50【"意識"という魔法!の科学】

 

お世話になります!
山本です。


ついに50件目となった当コンテンツです。

日頃、分かりやすさと真新しさと科学的根拠を意識して書いてますが、これを書く上で私自身もかなり情報量がレベルアップしたかなと思います。

ちなみに今回はそんな意識の話。
意識を向けただけで結果が変わったという実例をご紹介。


これは2007年にハーバード大学の心理学者、エレン・ランガーとアリア・クラムがおこなったもので

被験者は84人の客室清掃員の女性を対象にして、事前に意識調査を行い、自分の仕事は運動ではないと思っている人を選んで調査をしたんですね。
 

ちなみにホテルの客室清掃員は平均で1日5部屋を掃除し
作業時間は1部屋につき、20~30分で重いものを動かしたり、しゃがんでは立つを繰り返したり結構ハードな作業をする模様。

 
だのに、客室清掃員たちの血圧、BMI体脂肪率、体水分率、ウェストとヒップのサイズ比など、健康状態を測るうえで重要な基準で注意や危険を意味する数値が出ていたんだそうな。

 
 
その女性達を2グループに分け

①運動が健康にいいことについて説明を受け、仕事は必要な運動量を満たしていると教えられた。その上で仕事する。
②今までと変わらずに仕事をしてもらった。
 

そして、調査目的は客室清掃員の健康状態を調べ、健康増進の方法を探るためと述べたうえ4週間調べたんですね。

そしたら結果がなんと
・①の実験群の被験者は定期的に運動を行っていると答えた人は当初の2倍になっていた!
しかし、どちらのグループも実際の運動量は変わっていない。
・ しかも①のほうは4週間で自分の仕事が運動だと思ったグループの体重は平均して1㎏減っていて、体脂肪率も大幅に減少して、血圧が下がって健康体になっていた!
・統制群は逆に体重も体脂肪も増加していた。


ということに


実際に運動量は増えてないのに、運動している!と意識しただけでこうも変わるというのは中々すごいことですね。

自分が普段してる取り組みにおいて
何に意識を向けてるか?
どう意識を向ければいいのか?
というのを問うてみるのもいいかもですね。