No.166【やる気を高めるのに"ご褒美"は効果的なの??の科学】
お世話になります!
山本です。
皆さんは仮に自分のお子さんがいたときに、
( ゚Д゚)「勉強なんてしたくない!」
って駄々を捏ねたらいかがします?
まぁ、色々あると思いますが
(*´-`)「もし勉強頑張ったらゲーム買ってあげるよ✨」
といった"ご褒美"を用意するというのが、考えていただいた方の中でも割りと多かったんじゃないかなと思います。
と、こ、ろ、がですね
どうやら心理実験においては"ご褒美とやる気"の相関について疑問符を浮かべてるようです。
え?マジかよ!となりそうなそんな心理実験をご紹介
これは心理学者のマーク・レッパー博士、ディビット・グリーン博士らが行った実験によるもの
保育園に通う園児たちにマジックで紙に絵を書いてもらうという実験を行いました。
その際にグループを下記のように分けまして
①園児たちを事前にシールとリボンのついた賞状を上げると約束したグループ
②事前になにも言わずに絵を描き終わったところで賞状を渡すグループ
③そして、描き終わっても何も渡さないグループ
それで絵を書き終わったらそれぞれの症状に名前を書き入れて掲示板に貼りだしておきます。
ここまで下準備をしたあとに
その後
、教室にマジックと紙を置いておき、自由に絵が描ける状態にしておくんですがここで明らかな差が表れはじめたんですね。
1週間ほど観察したときに
①園児たちを事前にシールとリボンのついた賞状を上げると約束したグループのグループは
他のグループの園児たちに比べて絵を描く時間が少なくなった!
尚、ほかの2グループには大きな差はなかったとのこと。
まあ、なにがわかったかというと
報酬の有無ではなく「事前に報酬が約束されていたか?」が園児のやる気に通じていて
事前に報酬があると伝えることは、好奇心や興味といった自発的なっやる気を損なってしまうのでは?ということですね
要するに
②と③のグループは自分たちの「絵を描きたい」という興味や関心を満たされたという内的報酬を得ていて
①は「外的報酬があるからやる!」という外部の報酬に目がいってしまったと
その後のレッパー博士らが行った調査によって
「具体的な報酬は内発的動機づけに対して、実質的にネガティブな影響をもたらす傾向にある」という結論に至っているそうです。
まあ子供にやる気を出させるために「勉強したらお小遣いね!」と報酬を用意するのは
短期的にはよいかもしれません
が
そこに込められた意味付けや、勉強というものがどうその人のためになるものなのかといったことを伝え
内発的な動機を満たすことをしてあげないと長期的に見たら
「報酬がもらえるからやる!もらえないならやらない!」と手のかかる子になりそうですね。
やる気を引き出すうえでは、外部要因や目先の報酬ではなく
そのものに取り組むことの意義や取り組んだ後の充実感にちゃんと目を向けられるようにサポートしてあげるとよいかもですね。