No.162【ブラック企業から抜け出せないのは何故か!?の科学】
お世話になります!
山本です。
ブラック企業ってあるじゃないですか
皆さんもご存知の通り
給料が額面通り貰えない、、、
長時間残業や休日出勤、、、
パワハラやモラハラが常習的に行われる、、、
等々労働基準法なんてそっちのけで経営している会社のことで
皆さんのご友人やあるいは、これを見ているユーザーさんの中にも
「あー、うち(この人)の勤め先ブラックだわ。」
ってことがあるかもしれません。
そんなブラック企業ですが
何故無くならないのか??
そんな疑問について
とある心理学者が見解を述べてくれてますのでご紹介。
これはL.フェスティンガーとJ.M.カールスミスが行った実験によるもの。
学生たちに下記の手順で
①12個の糸巻きを容器に並べては取り出すという作業を30分間繰り返す。
②留め金のついたボードを回しては元に戻すを30分繰り返す。
という、全く身にならなくて退屈な作業をやってもらいます。
その後学生を2グループに分けて、
a.20ドルの報酬を与えた
b.1ドルの報酬を与え、次に控えてる作業者に「面白かった」と伝えるように指示
その後また感想を聞くんですが、
なんと結果が
・a.20ドルの報酬を与えたグループは変わらず「つまらなかった」と感想を述べた
・しかしb.1ドルの報酬を与え、次に控えてる作業者に「面白かった」と伝えるように指示グループは、
「意外と面白かった」と回答した!
と。
びっくりですよね。
これについての考察は
・20ドルの報酬を与えられた学生は、高額の報酬をもらえたことでつまらない作業をしてたことに納得出来た。
・しかし1ドルの報酬では自身の矛盾した行動を正当化するのが難しい。
そこで、「つまらない作業」という認知を変えて「意外と面白い作業だった」と捉えることで
「報酬は少なかったけどやりがいや面白さを感じられた」
という自身の不協和を無理矢理解消するに至ったのである。
低賃金で条件がいいとはいえないブラック仕事ほど
やりがいを重要視する傾向があります。
それはこの実験の結果がまさに的を射ておりますね。
いやー、怖いですね。
ブラック会社を作ってるのはもしかしたら自分自身かもしれないと。
ただ、最近ではネットの発達によりより幅広く情報が取れる時代でもありますから
自身の誤った心理に気づけることも多くなってきたと思います。
もし、勤めててここブラックかも?と思ったらきっちり調べましょうね。