No.140【ポジティブシンキングの例外について!の科学】

 

お世話になります!
山本です。

ポジティブになりたい!的な話をよく聞きます。

最新の心理学においてはポジティブシンキングについての論文や専門家の見解が数多く述べられてますが


誤解のないようにきちんとポジティブを理解しないと大変なことになるかも?


的な「ポジティブシンキングの例外」についての面白いお話をご紹介。

 

これは心理学者のガブリエル・エッティンゲン博士によるもの。


女性を対象にそのときの被験者の思考がダイエットにどう影響してくるかをしらべたんですね。


具体的には
痩せたいと望む肥満女性の被験者数名に
食事療法と運動を組み合わせた本格的な減量プログラムに取り組ませます。


そこで被験者の思考を調査してそれぞれの傾向をみるんですが

まず第一の結果としては
・本ダイエットプログラムの開始前から、減量は成功する!と考えた人は失敗を考えた人よりも、平均で12キロも多く減量に成功した!

 

んだそうで

ダイエットの内容を信じポジティブに取り組むか否かで結構大きく違いが出る形になりましたと。


実は本実験はそれだけでなく、被験者の一部にはエッティンゲン博士から"減量の困難さ"について尋ねたりもしたんですね。

例えば、「減量は簡単なものではない。何故なら減量に意識を向ければ向ける程町の飲食店や、コンビニエンスストアの食品が魅力的に映るからだ」

的な問いかけをするんですよ。

 

すると
第二の結果として
・減量はとてもきついものと認識した被験者のほうが、簡単にできると認識してた被験者よりも多くの減量に成功する傾向があった!!


とのこと。


ようは、成功すると考えるのはいいけど、物事の難解さを熟知しないといけないよね。


ってことが導きだせたということになります。


これについて研究者は
「不安な感情もときに役にたつ。不安だからこそ現状を乗り越えるモチベーションへと繋がるのだ。

逆に楽にできると考える人ほど努力を軽んじ、行動を疎かにする。」


といったことを述べてます。


悲観的だと成功が難しいのはごもっともですが、ポジティブに考えるってことにおいても、楽観的すぎて現実から目を背けないようにしないといけないですね。

ポジティブシンキングを盲信してると陥りがちな罠なんで気を付けたいところ。