No.77【内向的性格の心の仕組みと正しい活用法】

 

お世話になります!
山本です。

根っからの内向型人間だった私です。
引きこもってゲームをすることが大好きでコミュニケーションを取るのが大嫌いでしたが

世間じゃ”コミュニケーション能力”が大事だよねと言われるもんですから、仕方なくハリボテのコミュニケーション術を学んでたりもしました。


まあ世の中には少なからず外交的な人や内向的な人がいるわけなんですけども

"じゃあ内向的性格ってなんぞや?どうしてそうなるんだ?"

というところに対してきっちり答えられる人は少ないのかなと


実はこれについては既に、心理学的な仕組みとその活用法が述べられてたりするんですね。

そんな内向的人間のためのお話しをご紹介。


これは発達心理学者のジェローム・ケーガン博士という方が一生涯をかけて内向性と外向性について調べたもの。


ケーガン氏は、生後4カ月の乳児に様々な刺激を与え、反応を観察する実験を行いました。


録音した音声を聞かせたり、色鮮やかなモビールを見せたりしたんですね

ある乳児は足をバタバタさせたり、泣いたり
またある乳児は無反応だったり、逆に笑ったり等様々なリアクションが伺えたんですけども

 

乳児毎の反応の比率は下記のようになったそうな。
①元気よく泣き、手足をばたつかせた!(全体の2割)
②静かに落ち着いた反応をした!(全体の4割)
③ちょっとぐずるだけみたいな中間の反応を見せた!(全体の4割)


といった具合に分かれたんだそうな。

 

そしてこちらの乳児の成長の過程も追跡調査を行いまして
2歳、4歳、11歳のときどうだったかを観察研究したというのが今回の研究になります。
結構途方もないことですね。


その結果

①元気良く泣いたグループ⇒内向的で他人と触れあうのを好まなかったり臆病な気質である傾向だった!

②静かで動じないグループ⇒外交的で盛り上げ役やリーダーぽい役職になったりしやすい傾向だった!

③中間グループ⇒どちらともいえない傾向だった!


といった具合にその後の人生にも色濃く差が出たわけです。

 


この結果についてケーガン氏いわく
「物静かな内向型になるのは、手足を元気よく動かした”高反応”グループであり、落ち着いていた”低反応”グループは外向型になる」

つまり"内向的な人"ってのは外部の刺激にとても敏感である!といえるわけですね。

なんで高反応な内向的な人は外部の刺激に鈍感な人たちに比べて、あまり未知なものに挑戦したり、むちゃをしたりしないんですね。

これ、当てはまる人いるんじゃないでしょうか?(私はもろに当てはまってます。)

 


ただし、石橋をたたいて渡ることが出来るのも高反応型だし、感受性豊かであるためにクリエイティブであることが多いのも高反応型です。

自分の内側に入っていくことが多く、考える作業に向きやすいので

アーティストや研究者には高反応型が多いのだとか。


逆に低反応の外向的グループは刺激に強く、動じづらいため、チャレンジして学ぶタイプです。政治家や起業家などのリーダーシップを発揮するタイプに多いんだそうな。


なんで自分が内向的だなと感じてる人は、感度が高く人よりもクリエイティブを発揮できる強みを活かして

創造性の高い仕事や趣味で自分を輝かせるのもいいんじゃないでしょうか?

内向的な人は実は優れた能力を持っているかもしれないって感じなんで、上手く活用していきたいですな。