No.54【脳について学ぶだけでパフォーマンスが上がってストレスが下がる!?】  


お世話になります!
山本です。
  
自分の体の司令塔的立場だのに
脳の仕組みは意外と理解している人が少ないというのがあります。

まぁ、それを教えるのが私だったりするんですが
 
そもそも脳機能について学ぶだけでストレスが低減するかも?っていうお話があるので紹介します。
 

これはテキサス大学の「凄く効くストレス対処法を編み出したよ!」という論文によるもの
 
 

これは十代の学生205人を対象にしたもので、まずはそのうち半分の学生に、定期的に以下の3つの作業をやってもらったらしい。
 
1.最新の脳科学を学ぶ
現在の脳科学では、いくつになっても新しい経験で脳は変わることがわかっております(神経の可塑性みたいな話)。学生たちには、そのあたりについて書かれたテキストを読みまくってもらい、「人間の適応力のスゴさ」について学習してもらったみたい。
 
2.上級生が書いたエッセイを読む
続いて、年上の学生が「若い頃に味わったストレス」について書いたエッセイを読んでもらったそうな。具体的にはこんな感じ。
 
~以下文章~
まだ新入生だったころ、ボクだけが友人のホームパーティに誘われない事件があった。たんにボクのことを忘れていただけかもしれないし、もしかしたらボクをのことを、呼ぶ価値がないダサいヤツだと思っていたのかもしれない。
 
でも、その時の感情がどれほど最悪でも、心の痛みは永遠に続くわけじゃなかった。ボクは学校の外に友達を作ることに決めて、スポーツクラブに参加した。そのうち状況は良くなったんだ。
~~
 
つまりどんなにヒドい状況でも、時が経てば必ず感情はおさまるし、状況を変えることも可能なんだってあたはなしですね

 
3.下級生へのアドバイスを書く
最後に学生たちが行ったのが、下級生へのアドバイスをエッセイにまとめること。自分がもっとも辛かった体験を思い出し、そんなときにどう対策を取ればいいかを、もっと下の学年に向けて書くように言われたんだそうな。
 
 
以上の作業を行ってもらったうえで、7カ月後に生徒たちの状況をチェックしたところ

結果が
ストレスの対処能力がアップ!
ストレスホルモンが18%低下!
最終的な成績もアップ!
 

といった形になったそうです。
 

 
この実験から"脳も変わるし人間は変われる!という事実を知るのが大事""それこそがストレスを消し去りパフォーマンスにつながる"ということがわかったわけなんですよ。
 

研究者いわく、
 
「」もし子供たちが、脳は変えられないと信じていたら、何をやる気も起きなくなるだろう。しかし、脳が柔軟に変わる事実を知れば、テストの成績も改善するのだ。
 
ただし、これは生徒たちの自信を高めるためのテクニックではない。彼らの考え方を変えることで、自然と自信が増えていくのだ。」
 
とのこと。
 


この実験がおもしろいのは、成長マインドセットの育て方を、体系だったメソッドに仕立て上げたとこでしょうね。具体的には、
 
まずは脳が変われるという事実を知る
実際に困難に立ち向かった人の話を読んで、感情面からも「人は変われる」という事実を頭に叩き込む
他人へのアドバイスを書くことで客観的な視点を持つ
 

 以上ですが、この内容だけでかなりの実用性あると踏んでます。
 
私もそうでしたけど
ネガティブになる要因の一つが
自身のバッドステータスを"変えられない"
と思い込むことから始まりますから。


自分がマイナスに苛まれているときほど脳や心の仕組みを学ぶのもいいかもですね