No.23【言霊を科学的に分析した件について】

お世話になります!

山本です。

 

言葉の持つ力について考えを巡らす昨今でございます。

というのも日本には昔から「言葉には魂が宿る」といった「言霊信仰」があり
「話す人の思いが言葉に宿り、その言葉通りの現実を運んでくる」と言われてきてましたし。

 

特に日本人は言葉に関していうと慣習等にも根強くその伊呂波が残ってまして
例えば結婚披露宴などのお祝いの席では、「別れる」「切れる」「離れる」「割れる」「壊れる」などの言葉を、
縁起の悪い「忌み言葉」として使わないとか。

 

 

身近なところでいうと受験性の前では「落ちる」「滑る」等の発言は慎むようにするという風潮もあるかと思います。

 


そんな言葉の持つ魔力について実験したものが今の心理学の世界では数多くあったりします。それをご紹介。

 

 

これはイェール大学の心理学者ジョン・バージらが行ったもので


学生を2つのグループに分け、リストにある単語から短い文章を作ってもらいます。

一方のグループの単語のリストには、
「old(年老いた)」「lonely(寂しい)」「forgetful(忘れっぽい)」「wrinkled(しわのある)」「ancient(もうろくした)」「helpless(体が不自由な)」
といった高齢者を連想させるような単語が入っています。

 

そして、もう一方のグループには、高齢者とは関係のない単語が入れたと。

 


そんでテストが終わった後、学生たちは実験会場から出てエレベーターまでの10メートルを歩きます。
その移動にかかる時間を測定しました。

 

 

すると、結果は、、、
・高齢者に関連がある言葉で文章を作ったグループが約8秒もの時間がかかったのに対して、もう一方のグループは約7秒だった!

とのこと

 


つまり、テストの時に使った言葉でさえも、無意識のうちに行動に影響を与えていたということです。


ましてや自分たちがふだん使っている言葉は行動に影響を与えるでしょう。

ほかにも、動物を連想する同様のワークで、チーターや馬等の早そうな動物を選んだ被験者は
そうでない被験者よりも歩く速度が早くなるっていう実験もあったりしまして

 


どういった言葉を選ぶかによって人格や動き方が変わるのはちゃんとエビデンスがあるということです。


これを踏まえたうえでよい言葉選びをするとよいかもしれないですね。