No.15【バーナム効果で信頼関係は作れる!?】
お世話になります!
山本です!
"この占い師の言うことすんごいあたってる!
"この心理テスト、当たりすぎて怖い"
なんて経験をお持ちの方も、きっとおられるのかなと思うんですけれども
それは、概ね人の知覚の仕組みなんですね実は。
しかも心理学の世界ではその辺も解明が進んでたりします!
ということで、今回は心理学現象である【バーナム効果】について触れていきまして
"あたってる!"の真相を究明したいと思います。
まず【バーナム効果(別名:フォアラー効果)】ってなにかっつうと
「あなたはロマンチストな面を持っています」「あなたは快活に振舞っていても心の中で不安を抱えている事があります」
みたいな
誰にでも該当するような曖昧で一般的な性格をあらわす記述を、
「めっちゃ当たっている!」
と自分の性格だと捉えてしまう心理学の現象です。
これについて心理学者のバートラム・フォアの実験で有名なのがあるんですけれども
1948年、フォアは学生たちに性格についての心理検査を実施し、その検査の分析結果と称して下記の文を与えたんですね。
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1.あなたは他人から好かれたい、賞賛してほしいと思っており、それにかかわらず自己を批判する傾向にあります。
2.また、あなたは弱みを持っているときでも、それを普段は克服することができます。
3.あなたは使われず生かしきれていない才能をかなり持っています。
4.外見的には規律正しく自制的ですが、内心ではくよくよしたり不安になる傾向があります。
5.正しい判断や正しい行動をしたのかどうか真剣な疑問を持つときがあります。
6.あなたはある程度の変化や多様性を好み、制約や限界に直面したときには不満を抱きます。
7.そのうえ、あなたは独自の考えを持っていることを誇りに思い、十分な根拠もない他人の意見を聞き入れることはありません。
8.しかし、あなたは他人に自分のことをさらけ出しすぎるのも賢明でないことにも気付いています。
9.あなたは外向的・社交的で愛想がよいときもありますが、その一方で内向的で用心深く遠慮がちなときもあります。
10.あなたの願望にはやや非現実的な傾向のものもあります。
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フォアは上記文章を各学生たちに配り
学生たちに分析がどれだけ自分にあてはまっているかを0(まったく異なる)から5(非常に正確)の段階でそれぞれに評価してもらいました。
そんでこのときの平均点は4.26とかなり高かったようでして(皆同じ文章くばってるのに、、、)
5人いたら4.26人は"当たっとるやんけ、怖っ"てなってしまったようです。
なんでそうなるか簡単に述べると
人は誰にでも当てはまりそうなことを言われちゃうと、ちょっと普段の自分と離れた性格であろうが、勝手に記憶の中からそのエピソードを抽出しだすんですね。
つまり
「あなたは慎重に物事を考えるけど、これってときには直感ですぐ判断するよね。」
「あなたはときどき孤独感に苛まれることがあるよね。」
とかを言うとおお、あたってる!って多くの人はなっちゃうんですねぇ
ここだけの話、血液型診断とか、星座占いとかでも使われてたりします。
まぁ、信頼関係とかを見ず知らずの人と築きたいときとかに使ってみてもいいかもしれませんし