No.28【プラシーボ効果について知る!】
お世話になります!
山本です。
プラシーボ効果についてよく調べる最近の私です。
何故なら自己啓発本とかがよくいう「信ずればかならず成し遂げられる」的な発言についても最新科学により大切さが証明されつつあるからでして、
プラシーボを上手く使うことが人生の好転へのキーになりそうだからです。
そんな感じでプラシーボ効果に纏わる文献を探してたら
「偽薬で腰痛が改善したよ!」 っていうおもしろい論文がありまして、ご紹介します。
これは、ポルトガルの専門機関が行った
腰痛に悩む97人の患者さんを対象にした実験。
まずは全員に「プラシーボ効果とはどういうものか?」について15分のレクチャーを行いました。
プラシーボはまぁ、所謂「体に聞くよ!」っていって渡された薬が小麦粉だったとしてそれを知らずに飲んだら、なぜか効果が出ちゃう現象のことですね。
そのうえで、参加者を以下の
①「ニセ薬です」と書かれた錠剤を飲む
②イブプロフェン鎮痛薬を飲む
つまり、プラシーボのグループは、本人が「これはニセの薬だ」とわかったうえで、本来は何の効果もないはずの錠剤を飲み続けたわけですね。
そんで3週間程立ってから
面白い結果がでてまして、、、
①のニセ薬グループは痛みが30%改善!
②のイブプロフェングループは痛みが9%改善!
となったと、、、
なんでやねんって話ですけれども
研究者いわく、
「これは、参加者が治療のプロセスに深く関わったことによる現象だ。参加者たちは、医師やナースから細かい説明を受け、錠剤を飲んだ。これらの行為は、私たちの日常的なヘルスケアシステムを象徴する儀式のようなものだ。
その結果、参加者のカラダは、痛みをやわらげる方向に働いた。」
とのこと。
つまり脳が医者の権威や医療の場という環境に騙されて錯覚を起こしたと。
それにしても、何故ニセ薬の方が効果が出たのかは大いなる謎的な部分ですが
恐らくは
イブプロフェンは腰痛に聞く定番の薬なので、だいたい効果のレベルもわかっているし目新しさがなかったからという
期待値的な部分が足りてなかった?ってところでしょうか。
最後に研究者曰く
「もちろん、プラシーボ効果で腫瘍を取り除いたり、詰まった血管を通すのは不可能だ。プラシーボは万能薬ではない。
しかし、間違いなく患者をよい気分にさせる効果はある。」
とのことですので、プラシーボの存在を信じて薬やサプリを飲めば脳が錯覚を起こしてくれていつもより効果が大きくなるかもです。
人間て面白いなー。なんて本当に感じさせてくれるお話でした。