No.164【大人と子供では考え方が驚くほど違うぞ!っていう研究】

 

お世話になります!
山本です。


最近某学習塾さんの先生とかと話しますとですね。
やはり、親子の問題とかが凄く大変みたいなんですよ。


子供の行いにストレスを感じてしまう親や、ゲームをさせない!勉強勉強!!と制約が大き過ぎて家族関係が崩壊しかけてる。

なんて話もあるみたいです。


お子さんがおられる方もそうでない方も、自分は子供をちゃんと理解してあげようと思うものですよね。

どうやら心理学の世界では
【認知発達理論】という理論の元子供の認知の仕組みについて、触れられてます。


自分の子供をちゃんと理解してあげたい!って方にオススメの情報なんでご紹介。


これはスイスの心理学者ジャン・ピアジェが様々な研究を行ったものの一部です。3つの研究を抜粋します。


まず①つめ
子供に容器を2つ見せて、それぞれ同様の液体を入れます。
その後、片方の液体を口が狭いが背の高い別の容器に移して見せます。

そんで「どっちのほうがたくさん入ってるでしょうか?」と問います。


すると、
・2歳~7歳の子供のほぼ全員が背の高い容器を指した!!

とのこと。
びっくりですよね。

ピアジェはこのことから
これらの年齢の子に<保存>という概念がなく、見たものの大きさとか感覚で解釈すると導き出しました。

 

②つめ
またこれとは別の検証では、同数のキャンディをテーブルに2列ならべ

片方の列はキャンディ同士の間隔をより大きく取って並べてそれぞれ見せます。

「どちらの列のほうがキャンディが多いか?」
とまた問うのですが、
・正確に答えられるのは4歳6ヶ月以上だった!!
んだそうで

 

③つめ
最後に、子供の目の前に積み木の山を2つ並べて
右の山の頂上に十字架を、左の山の頂上には樹木を置きます。


そんで積み木を挟んで子供と向かい合わせになるように人形を座らせます。


そして人形から見た景色を聞くんですね。
普通の感覚なら左に十字架、右に樹木のはずですね。


しかし、子供たちは右に十字架、左に樹木と答えた!
んですって

つまりこちらの研究で分かるのは、
ある程度の年齢にならないと
子供は他人の視点で物事を見ることが出来ない
ってことでしょうか。

 

こうした実験を重ねてピアジェは【認知発達理論】を提唱しました。


そして子供の考え方の発達は下記の4段階に分かれると
◆第一期
「感覚運動期」(0~2歳)
→感覚と身体の活動を通し、自分が働きかけたものの結果で学習する。

◆第二期
「前操作期」(2~6.7歳)
→可逆という概念がなく、自分が見たものに固執する。

◆第三期
「具体的操作期」(7~12歳)
→見た目には惑わされなくなるが、自分の体験したものでしかイメージできない。

◆第四期
「形式的操作期」(12歳以降)
→目に見えている具体的なものだけでなく、それを超えて論理的かつ抽象的にものごとを思考できるようになる。

 

なんで、小さなこどもに「どうしてこんなこともわからないの!?」とかって怒ることって物凄く非合理的なんですよね。


年齢次第では 
子供にとっては見て聞いて触ったものが全ての世界である可能性がありますから。

余計に感情的にならずに、ちゃんと許容して具体的な道筋を作ってあげましょう。