No.98【喜びの感情のワナ!的な話】

 

お世話になります!
山本です。

人の感情のあれこれを日々研究してます。


当コンテンツにおいても
怒りの感情はつかいようだよ!

( No.8【怒ってる!を有効利用しようの心理学】
 https://weeeeenn.hatenablog.com/entry/2018/06/19/183825)

だったり。

悲しみの感情にもメリットはあるよ!

 (No.60【悲しい感情にも使い道がある!?】
 https://weeeeenn.hatenablog.com/entry/2018/08/10/220022)

だったりを話したことがあります。

 


怒り、悲しみ、と来て次は喜びの感情の話

 
実は最新の心理学において喜びの感情はかならずしもプラスをもたらすかどうかは疑問であるとの見解が多かったりします。

今回はそんな喜びの感情の性質の話をご紹介。


これはオハイオ州立大学のラウント博士らが自身の研究から結論をつけたもの。


たとえば、ラウント博士が行った実験のひとつで

まず参加者を
①楽しい雰囲気が沸き出るようなワークを行って楽しい雰囲気を作ったグループ
②感情が動かなそうなワークを行ったグループ


みたいな具合に分けるんですね。

そんで、人の顔写真を複数個見せて、どんな人に見えるか?信用できそうか?等を聞いたんですね。

 


結果は
・②の通常状態のグループは表面的な印象に流されず、慎重な判断を下した!
・ところが①の楽しい雰囲気グループは見た目の手がかりだけで良さそうな人には信頼感を抱き、悪そうな人には不信感をいだく傾向が見られた!!


つまり「嬉しい気分のときには、表層的な手がかりを頼りに、安易に状況を判断する傾向がある」って感じです。

 

この他にも多数の実験からラウント博士は見解を得て次のようなコメントをしてまして 

「幸せなときには、情報を注意深く分析しようというモチベーションが減るのだろう。

これはビジネス現場でも同じだ。

クライアントとの大切な会議では、相手を良い気分にさせようと高級な弁当を用意しようと思うかもしれない。しかし、もしあなたがまだ十分な信用を得ていなかったら、この意図は裏目に出るかもしれない。」

だそうです。


これは裏を返せば、自身がパッと見の印象をよくなるよう準備して、感情を高めるように働きかけるとビジネスも成立しやすくなるってことでありましょうな。

また、逆もしかりですので、自身の感情が喜びや楽しいで満たされてるときは、注意が必要かもしれませんね。

巨額の投資をするときとかは自身の感情と見てくれだけで判断してないか注意したいところ。

 

てことで、喜びの感情のときほど重要な決断をすぐに下すのではなく、慎重に判断するようにしたいですな。