No.155【"終わりよければ全てよし!"の科学的見解】

 

お世話になります!
山本です。


最近ちょっと立て込んでしまって投稿が出来てなかったりしましたが

不定期になりつつも
しばらく投稿は続けていきますよー。


さてさて、世の中には「終わりよければ全てよし!」

なんて言葉がありますが
実は科学的にその根拠が裏付けられてたりするんですね。

そんな話をご紹介

 

ピーク・エンドの法則は経済学者のダニエル・カーネマン博士により提唱されたもの。


カーネマン博士は被験者にお金を払って、つぎの2つの体験をしてもらいました。

 

①痛いほど冷たい水に60秒のあいだ手を浸している。

②痛いほど冷たい水に合計で90秒のあいだ手を浸している。
はじめの60秒間はAの時と同じ冷たさで、つぎの30秒間は温度が少し上がり、痛いほど冷たいのは同じでも、いくらかは和らげられる。


その後で、どちらの体験ならもう一度しても良いかを尋ねるんですね。


すると結果は、
・80%以上の人がBを選んだ!

んだそうです。


これ不思議だなーと思います。
聞いただけならAを選んじゃいそうですよね。

 


ですがそれでも人はBを選ぶ理由としてはツラい体験の時間の長さではなく


終わりの印象によって判断が変わると。


このことより
人はやる前は合理的に考えられても

実際に体験を経ると、終わりの時の記憶の方が鮮明に残り、それに影響を受ける傾向が強いってことですな。


終わりよければ全てよし!ってのは間違ってなったわけですねー。

No.154【交渉のときの必殺技"フットイン・ザ・ドア!"】

 

お世話になります!
山本です。


交渉術的なのをよく紹介してます。

(No.3【交渉のときの必殺技"ドア・イン・ザ・フェイス!"】 - 超心理術の話
https://weeeeenn.hatenablog.com/entry/2018/06/15/153346 参照)

みたいなのですね。


今回は「ハードルの低いお願いからしてイエスを勝ち取ると上手くいきやすいぞ!」っていう交渉術【フットイン・ザ・ドア】のお話です。

 

 

これはアメリカの心理学者スティンプソン博士らが行った実験

 

一部の女子大生を対象に「環境問題についてのアンケート10問に答えてほしい」と依頼するんですね。


アンケート自体はほとんどの女子大生がオッケイしました。

 

そんで4日後に「大学から数マイル離れた場所まで行き、そこで木を植えてほしい」とお願いして
アンケートに比べると難易度が一気に高くなりましたな。

 

そのときに
①アンケートをした場合
②アンケートをしないでいきなり依頼した場合

の承諾率を比較。

すると結果は
・いきなりこの依頼をした場合は半数以下の承諾率だった。
・しかしアンケートに答えることに応じた学生の方が80%に木を植える依頼を承諾した!!


という結果に。


これは日常的に使ってる人も多いはず

女性とデートにこぎつけてホテルにいくのに
いきなりホテルいこう!!と言う人はいないはず


男「料理覚えたくてさー。今度料理のこと教えてよー。」
女「いいよー」
男「ありがとう!なら今度の週末お茶でもしながらいかが?」
女「いいよー」
・・・

みたいな流れでちっちゃな承諾を知らず知らず積み重ねておられるかと思います。
 

またビジネスの場合でも
例えば車屋さんなんかは「気軽に試乗してみませんか?」
「見積り無料!ご相談ください」


といった具合でしょうか?
よく見ますけどこれもフットインザドアですね。


ということで、
フットインザドアもドアインザフェイスも
上手く使いこなして交渉上手になりましょう。


余談ですけど、
必殺技って"必ず""殺す""技術"と書きますけど、結構物騒ですよね(笑)

No.153【ボトックスでネガティブになりづらくなって鬱を改善させるかもしれないぞ!!】

 

お世話になります!
山本です。


筋肉と脳機能が密接にリンクしてるぞ!ってよく言ってますが、

 

実はそれを応用することで、マイナス思考を遠ざけ鬱を快方に向かわせることができるんだとか。

そんな話をご紹介。

 

これは心理学者のデビット・ハヴァス博士らによる研究によるもの。

 

ボトックス初体験者を対象に施術前、施術後に簡単なテストを行ったんですね。
(ボトックスってのは皮膚の下に注入することでシワを消したりするやつです。)


具体的には以下の文章を読んでもらうって感じなんですが


①「恋人の待つ部屋に向かって階段をかけ上った」(ポジティブなシナリオ)
②「誕生日なのにメールが一通もこない」(悲しいシナリオ)
③「頑固なひとと口論になってドアをバタンと思い切り閉めた」(怒りのシナリオ)

 

んで
参加者には知らせずに、それぞれの文章を読む速度を計測します。


これは、文章を読むスピードは過去の経験や感情と文章がどれだけリンクするかで決まるという前提があるからでして

つまり、慣れ親しんだ経験や感情だと読むのが早いんですね。

 

そんで結果は
・ネガティブな文章を読む場合だけ大きく遅くなる傾向があった!!


だそうな。


これはネガティブなときには、眉間にしわがよったり口が"ムッ"となったり等の表情を人は作るんですが


ボトックスによって

表情がつくれない=感情が動きづらくなる=ネガティブな感情を作りづらくなる=ネガティブになりづらくなる!!


ってからくりであるからだそうです。


つまり、ネガティブな表情からネガティブになるよね!と言えるわけなんですね。


まぁ、いきなりボトックスを注入しろ!と言われても難しいでしょう。


なんでネガティブは表情の変化から来るとざっくり理解していただければいいと思います。

No.152【顔を見るより声聞いたほうが相手の感情わかるかもよ?の科学】

 

お世話になります!
山本です。


今回はメンタリストの観察術を紹介。


これであなたもメンタリストに!?って情報なんでかなり面白いかも。


というのも
「顔を見るより声聞いたほうが相手の感情わかるかもよ?」
というネタでして

「え!?DaiGoとかは顔でみてんじゃん!?」って方は是非お読みください。


これはイエール大学の研究で、1,800人の男女が対象。5つの実験を行い
 

①相手の顔だけを見て心を読む
②声だけを聞いて心を読む
③顔&声から心を読む

 

という3パターンのうち、どれが最高の方法なのかを調べたもの。

 具体的には
ひとつめの実験では、
全員に「女性たちがお互いにからかいあってるシーン」を音声と映像で視聴してもらうと。
まぁ、楽しそうで、ときどき怒って悲しんでと喜怒哀楽がいい感じにちりばめられてます。

 

そのうで参加者に

①音声抜きの動画だけを見せる
②会話の音声だけを聞かせる
③音声と動画を見せる

 

の3パターンでデータを視聴してもらい、それぞれの登場人物が抱いている感情を9点満点で採点してもらったらしい。
 

 
みたいな実験を行ったときに
結果は全て同じ結果になったと。

その結果とは
・すべての実験において「声だけ」を聞いたグループの圧勝だった!!

 だそうな。
  

研究者いわく、
「今回の研究によれば、相手の表情を見ることは、その人の感情や意図を推測する最良のテクニックではない。

 

この結果は、感情について調査してきた心理学者たちにとっては驚きかもしれない。感情知性を測るテストの多くは、他人の表情を正確に読む能力をベースにしているからだ。

 

この研究でわかったのは、私たちはしばしば相手の表情に注意を向けすぎてしまうという事実だ。しかし、実際に相手の内面を正確に知りたければ、声のほうがよほど重要な情報を提供してくれる。

 

私たちは、もっと声に現れる感情に注意を向けるべきだろう。

大事なのは傾聴だ。向こうが何を言っているのか、どのように言ったのかについて考えれば、仕事相手との理解も深まり、個人的な関係性も改善するはずだ。」

 

今回のネタはもしかするとDaiGoやはたまた山本のタネがちょっとバレるかもしれないネタですな。


なので敢えて多くは語らないことにしましょう(笑)


まぁ、皆さんも感情を理解するために声に耳を済ませてみてください。

No.151【私は壁に止まったハエなんだ!って思うとストレス対策になるらしい。】

 

お世話になります!
山本です。


自分の感情に負けてしまうことが悩みだって人はおります?


悲しい感情や怒りの感情に苛まれ人にあたったり迷惑かける的な。

これらは心理学的には、自分を客観視することで正しい問題発見が出来るようになったりします。


そんな客観視ですが、それを助けるメソッドの一つに「私は壁に止まったハエなんだ!」と思うことがいい!とされてたりします。面白いですよね。

そんな話をご紹介。


これはオハイオ州立大学の研究。

94人の学生に難しいパズルを解くように指示して、それと同時にことあるごとに「もっと大きな声で答えて!」「ちゃんと話を聞いてたか?」などと叱りつけて


わざと学生を怒ってピリピリモードにします。

その際に2つのグループに分けています。

①普通にパズルを解く。
②いまの状況を「壁に止まったハエ」の視点から眺めてみる。


すると、面白い違いが現れまして
・②壁のハエだと考えた学生は、怒りのレベルが大きく下がり、パズルの成績が30%も改善した!

ってことになったそうな。


この実験の解説では
壁のハエをイメージすることは、今現在の自分と距離を生むことの助けになるとのことで、

「自分を外側から見る」感覚を養うことができるんだそうな。

 

ハエがいやな人は蚊とかでもいいんじゃないでしょうか?(笑)
まぁ、面白い話なんで感情的になりやすい人はお試しあれ。

No.150【人に教えるつもりで学習するといいよね!の科学】

 

お世話になります!
山本です。

記念すべき150投稿目ですなー。
これといってなにもないんですけども


そういえば私のLINE@の理念というか目的に纏わるお話があって

「学習するときは教えるつもりでやったほうがいいぞ!」

ってのがあります。

そのネタ元になった話をご紹介。


これはワシントン大学の実験。

学生たちを以下の2グループにわけます

①この後にテストがあると思って勉強する
②この後に他の学生に教えると思って勉強する

そして
両グループに同じテストを受けさせます。


すると結果は
①他の学生に教えると思いながら勉強したほうが内容を正確に思い出せる確率が高くなり、特に重要な情報ほど記憶に残っていた!!
 

んだそうです。

 

研究者いわく、
「簡単な指示で、学生の心の持ちようは簡単にポジティブな方向に変わり、勉強にかなりの影響を与える。

 

人に何かを教えなければならないとき、私たちは自然と要点を探し、それらをまとまった情報にまとめ直そうとする。

この実験からわかるように、「人に教えなきゃならない」と思うことで、学生たちも効果的な学習法を取るようになったわけだ。」


だそうで。

人に伝える=情報の最適化

が直ちに行われるので、学習したことをまとめやすくなるんでしょうな。


私も実際にこのLINE@やって、色んな方にアウトプットする機会を作ってかなーり情報量が増えたのは事実。

なんで
皆さんも何かを学ぶときは、人に教えるつもりで学んでみるといいかも。

No.149【やっぱり脳を鍛えたきゃ身体を動かすべし!の科学】

 

お世話になります!
山本です。


以前ネズミを対象にした実験で、身体を動かさないと脳が衰えるかもと述べました。
( No.146【ヤバイ!運動しないと脳細胞が増えないかもよ!?っていう研究】 - 超心理術の話
https://weeeeenn.hatenablog.com/entry/2018/11/05/174956 参照) 


生物である以上、生存するために身体を動かすことと脳機能はある程度連動しとるんよね。

と述べました。


この手のネタはまだまだ多数ありますので
今回はネズミではなく人間を対象にした研究を紹介。

 


これはイリノイ大学のチャールズ・ヒルマン教授とその研究チームによる調査によるもの。

研究チームは複数の実験を行いまして


まず
9歳から10歳の子どもたちを対象に

①フィットネス体操を指示した場合
②運動になることをさせない場合

を比較。

そして
思考力、理解力、記憶力を測定するために考案された知能検査を子どもたちに受けさせて、彼らの脳をスキャンしたんですね。

すると、
・フィットネスをした子供は記憶力のテストで高い成績を出した!
・子どもたちのフィットネスのレベルは脳の海馬の大きさに関連していることがわかった!!

んだそうな。

 


さらに別の実験にて
エクササイズが子どもの脳の機能に、"すぐ"影響を与えるのかどうかを調べたんだそうです。

 

具体的には下記のように2回に渡り調査を実施したんですね。

1回目→子どもたちに軽いエクササイズをさせた。(ルームランナーをつかった20分の早歩き)
その後知能テスト。


2回目→20分椅子にじっと座らせた。
その後知能テスト(1回目と同じもの。)

 

知能テストの内容は
コンピュータのスクリーンに映し出される情報を理解するというものだ。スクリーンには彼らを惑わす楽しいアニメ映るようになってて

なかなか集中力の必要なワークをやらされます。

 

んで、結果は
・テストの前に軽くランニングをした子どもたちには、じっと座っていた子どもたちよりはるかにすぐれた集中力が認められた!

・脳の前頭部と頭頂部では集中力に必要な神経細胞が活性化し、この細胞の活性化はじっと座っていた子どもたちに比べて顕著だった!!

 

ということだそうで2度に渡る研究は身体を動かしたチームの圧勝。身体を動かすことと脳機能やパフォーマンスの繋がりが大きく影響することが明らかとなりました。

 

研究者曰く
「もし子どもたちに最高の理解力、卓越した思考力、素晴らしい集中力をつけさせたいと思うなら、カリキュラムに休み時間を加えることだ。

また、子どもたちにはもっと屋外での運動をさ
せるべきだ。学校のカリキュラムに戸外での運動がないというのは奇妙なことだ。

体を動かして健康になると、心も柔軟で健康になる。運動こそが、子どもたちが心身ともに健康になるための処方箋である。」


と述べてます。

 

てことなんで、自分の気持ちやパフォーマンスに疑問点を感じたときは軽いランニング等で汗を流してみましょう✨


とくに現代人は運動不足になりがちなんで、ちゃんと身体を動かしてたいですなー。